口臭の原因: 2007年12月アーカイブ
胃が悪いと口臭が強くなるということを聞いたことはありませんか?
本当に、胃が悪いせいで口臭がひどくなることはあるのでしょうか。
口臭にはいくつかのタイプがありますが、その中に舌苔という舌に白い苔のようなものが
生えることが原因で口臭が起こることがあります。
では、何故舌苔が生えるのかというと、胃炎などを起こしていたりして胃が悪いと、このように
舌苔が生える原因となります。
つまり、胃が悪いと口臭がひどくなるというのは、そこからきています。
しかし、胃が悪いから口臭が起こるということよりも、普通は口臭は口の中の病気などに
原因があることがほとんどだといえます。
その他には、胃の調子が悪くなり、胃の働きが弱くなることにより血液中に老廃物がたまる
ことがあります。そのようなときには、肺から息の中にニオイが出ることはあります。
繊維質の多いものを摂ると、このニオイの原因となるものを排泄するので、この場合の
ニオイは消えることになります。
では、胃と口臭の関係は他にどのようなものが挙げられるでしょうか。
口臭の原因のひとつに、空腹時、つまり胃がからっぽの状態のときには口臭がキツくなると
いうものがあります。
このことも、胃と口臭が深い関係にあると思われているひとつの要因です。
胃がからっぽの状態のときの口臭がきついのは、唾液の分泌がにぶっているせいかも
しれません。
口臭は、口の中が乾燥して乾いているときにキツくなるといわれています。
そのため、胃の中がからっぽで、唾液が分泌されていない状態だと口臭がキツくなると
いえます。
このように、胃の調子が悪いせいで舌苔がつき、その舌苔が口臭の原因になっていたり、
胃がからっぽの状態で唾液の分泌が鈍り、そのせいで口臭がキツくなったりはします。
しかし、必ずしも胃の調子が悪いせいで口臭がキツくなるとはいえないようです。
口臭の原因となるもののほとんどは、やはり歯周病などの口膣内の疾患などによるものが
多いようです。
しかし、胃が悪いことが口臭の直接の原因になっていると思っている人はとても多いようです。
しかし食道と胃の間には噴門部と呼ばれる部分があり、普段はこの部分が閉じられているので、
実際には、胃のにおいがゲップ以外であがってくるということは、ありません。
まれに、胃ガンなどの疾患がある場合には、口臭が出てくる場合がありますが、
普段は、胃が悪いことが直接の口臭の原因ではありません。
親知らずと口臭には、関係があると言われています。親知らずと口臭には、どのような関係が
あるのでしょうか。
親知らずが生えていると、その親知らずの周囲の歯肉は歯周炎などを起こしている場合が
多いものです。また、奥歯のあたりにはプラークや歯石などが付着することが多くなります。
そのプラークや歯石などが原因となって、口臭が発生することがあります。
また、親知らずを抜歯したあとに、口臭がひどくなる場合があります。
そのような場合は、親知らずの手前の奥歯あたりが歯周病にかかっていることが多いのです。
親知らずが抜歯されて無くなったため、排膿が活発になっている可能性などもあります。
その結果、口臭がひどくなってします傾向にあるのです。
また、親知らずが変に生えてきたせいで、歯磨きの際に歯ブラシが届きにくくなり、その結果
として、虫歯や口臭の原因などになることがあります。
また、親知らずが隣の歯を押していたりするなどして、歯並びがおかしくなったりすることも
ありますし、親知らずのせいで他の歯の根元が歯周病になって、そのせいで口臭がひどくなる
こともあります。
親知らずがあると、口臭が出てくるといわれるゆえんはそこにあります。
しかし親知らずがあると必ず口臭がひどくなるというわけでもありません。
親知らずでも、正常に萌えている場合は他の歯と同じように大切にすることが良いのです。
親知らずが異常に萌えている場合は、歯磨きの際の歯ブラシが届かないことがあるなどして
口臭の原因となってしまうことがあります。また、他の歯を押すなどしている場合には
他の歯の歯周病の原因になることがあるので、抜歯をすることをすすめられるのです。
親知らずがあると口臭がひどくなるとされるのには、他にも原因があります。
親知らずがあるおかげで、歯並びがおかしくなってしまうことがあります。そのような
ときに、歯磨きがしづらくなり、その結果歯垢などがたまりやすくなり、口臭の原因に
なることがあるのです。
いずれにせよ、親知らずと口臭の関係はなかなか深いようです。
正常に萌えてきた親知らずの場合には、あまり問題がない場合もあるようですが、
親知らずの存在が口臭の原因となってしまうことに繋がることも多々あるようなので、
やはり親知らずがある場合には、様々な観点から抜歯をすすめられることが多いようです。
抜歯を行わない場合には、親知らずがある場合には、口臭がひどくなる可能性があることを
頭において、きちんと歯磨きを念入りに行うなどすることが必要なようです。
身体の中には、色々な種類の雑菌がたくさん住んでいます。その雑菌たちは、いつも居るので
悪さはしないのですが、体調が悪くなり免疫系が落ちた時などに増殖して身体に影響をおよぼす
雑菌もいれば、少しの数居るだけで身体に悪影響をおよぼす雑菌など、いろいろな種類の雑菌が
います。
雑菌の中で、口臭となんらかの関係があるのでは?と言われている雑菌がいて、その雑菌による
口臭をピロリ菌の口臭と呼んでいます。
このピロリ菌の口臭とはどのような口臭を言うのでしょうか?
ピロリ菌の口臭とは、ピロリ菌が身体にいるせいで起こると言われている口臭のことで、
ピロリ菌とは、ヘリコバクター・ピロリという細菌のことです。
このピロリ菌の形状はらせん状で、グラム陰性菌に属しています。このグラム陰性菌とは、
歯周病の原因だと言われている細菌と同じものです。
ピロリ菌の口臭とは、ピロリ菌が直接の口臭の原因なのではありません。ピロリ菌の口臭の
原因は、ピロリ菌のせいで胃や腸が悪くなった場合に起こる口臭のことをいうのです。
ピロリ菌は、胃潰瘍や十二指腸潰瘍の原因だといわれていて、口を通して感染していき、
40代以上では80%ほどの人が、このピロリ菌に感染しているといわれているほどの細菌
なのです。
ピロリ菌の口臭は、このピロリ菌の感染により、胃潰瘍や十二指腸潰瘍、また胃ガンなどに
かかってしまったことにより起こるといわれています。胃腸の調子がよくないせいで、
舌苔が出来て、それが口臭の原因などになるといわれているのです。
しかし一方で、ピロリ菌の口臭について、ピロリ菌と口臭に明らかな関係はないのでは、と
している医師などもいます。
胃腸が悪くなるような原因はピロリ菌の他にもある為、胃腸が悪くなった原因が必ずしも
ピロリ菌のしわざではないということ、さらに、口臭が認められた患者の口膣内から、
ピロリ菌が検出されなかったことなどが、その理由です。
しかし、そのまた一方ではピロリ菌の口臭が疑われる患者の口膣内からピロリ菌が検出された
という例もあるので、ピロリ菌の口臭というものはまだハッキリとしない種類の口臭だと
いえそうです。
しかし、ピロリ菌によって胃腸が悪くなり、その結果口臭が発生する可能性があるという
ピロリ菌の口臭を未然に防ぐのであれば、ピロリ菌を除去する作用のある歯磨き粉を
使用する、また食物などでピロリ菌を除去する働きのあるものを摂取するなどすることに
より、防ぐことができるといえます。
ピロリ菌の口臭は、まだ未知の部分が多い種類の口臭ですが、ピロリ菌の口臭を防止するため、
普段からピロリ菌除去についての知識を有しておくとよいかもしれません。