2006年3月アーカイブ

歯周病などのいろいろな疾患が原因で口臭がひどくなることは、たくさんあります。
その中で、扁桃腺口臭という種類の口臭があります。この扁桃腺口臭とは、どのような口臭を
いうのでしょうか。

扁桃腺口臭とは、扁桃腺のくぼんでいるところに食べ物のカスなどがたまっていき、そこに
膿がたまるなどして口臭がひどくなることをいいます。
扁桃腺口臭の原因は、扁桃腺の表面にある、「いんか」と呼ばれる小さい穴のあたりに
あります。この「いんか」の奥に、食べ物のカスや細菌の死骸などがたまってしまうのです。
この「いんか」の奥にたまっている食べ物のカスや細菌の死骸などが、表面に露出している
ことがあります。この部分を膿栓と呼び、この膿栓が扁桃腺口臭の主な原因となっています。

扁桃腺口臭の原因ともなる膿栓ですが、この膿栓は正常な人の「いんか」にも見られる場合が
あります。この膿栓があるだけでは、特に問題はない場合があるので、そのような場合には
この膿栓は放置しておいても構いません。
しかし、この膿栓のおかげで、風邪などをひいてしょっちゅう高熱が出たり、喉が痛くなる
ようなこと(急性扁桃炎)がある場合や、いびきがひどい場合、また腎炎などの病気が
ある場合などには、特別な治療をする必要がでてくることがあります。

また、この膿栓は扁桃腺口臭の原因となってしまうので、もしも扁桃腺口臭が気になるので
あれば、耳鼻咽喉科に行き、治療をしてもらうことになります。
扁桃腺口臭の原因となる膿栓の治療はどのように行われるのでしょうか。
膿栓は、吸引で除去してしまう治療の他、「いんか」を洗浄する治療、また高周波の電気を
流して、「いんか」の表面ごとつぶしてしまう治療などがあります。
このように、膿栓の治療をしてしまえば、扁桃腺口臭の原因の元を除去できるため、
扁桃腺口臭はなくなることになります。

また、扁桃腺口臭の原因として、口呼吸で呼吸をしていることが考えられます。
口臭は、口の中が乾いた状態のときに発生しやすいとされています。そのため、口で呼吸を
していると、それだけで口臭の発生を招いてしまいやすいことになるのです。

扁桃腺口臭は、歯周病などと比べて手術などの治療方法になるため、少し厄介な種類の
口臭です。しかし、扁桃腺口臭が気になる場合には、早めに医師を受診して
診察を受けることがひつようだといえます。
また、扁桃腺口臭が気になる場合でも、自分で処置をしようとすると危ないことがあるので
やめておきましょう。

口臭と聞いて思うのは「嫌な臭い」とか「臭い」とかではありませんか?人間が口臭を気にしだしたのは何と古代ローマ時代からだといわれています。また厚生省の調べでは平成11年の時点で口臭があると悩んでいる人は15%いたそうです。ですから今はもっと増えているかもしれません。

基本的なことですが口臭というのは呼吸するときや人と話すときに出てくる息が相手側に不快に感じられるものをいいます。

では口臭の物質とは何か知っていますか?代表的なものを挙げると、まずは硫化水素ですね。良く言われている卵の腐った臭いです。次に挙げられるのはメチルメルカプタンです。これは血生臭いような魚臭いような感じです。最後は硫化ジメチルです。これはごみ臭い感じです。

口臭の正体というのは硫化水素などたくさんの物質があって、それが混ざり合って口臭というものを作り上げています。口臭を器械で測定できるのですが測定できる物質というのは硫化水素、メチルメルカプタン、硫化ジメチルの3つだけです。

口臭の測定方法ですが、先ほど挙げた器械で測定する方法と歯科医師や歯科衛生士が臭いを嗅ぐ方法の2種類です。測定する器械にも種類があって、オーラルクロマ、ハリメーター、ブレストロンがあります。



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